2014年02月23日

ハンガリー刺繍サークル作品展

3月28日から4月2日にかけて、
名古屋栄のギャラリーチカシンで展示しています。
お近くの方は是非足をお運びください。
展示会案内の葉書を添付しておきます。
詳細はクリックしてご覧ください。

作品展ハガキ表20140221.jpg作品展ハガキ裏20140221.jpg

posted by 愛ハン協会 at 10:07| Comment(0) | お知らせ

2014年02月01日

ニーデルハウゼル先生の思い出

愛知産業大学短期大学教授 三苫民雄


 私はかつて1987年から1990年までの3年間をハンガリー政府給費留学生として、首都ブダペストで過ごしました。
 この留学期間中に指導教授としてお世話になった先生の一人がニーデルハウゼル先生でした。
 ニーデルハウゼル先生が指導教授を引き受けてくださったのは、もともと留学前に師事しようと考えていたリトヴァーン先生が「自分は政権に好かれていないから」とのことで気を利かせていただいて、ハンガリーアカデミー歴史学研究所で同僚のニーデルハウゼル先生の名前を借りて、ハンガリー政府給費留学のための推薦状を作ってくださったのがきっかけでした。
 ニーデルハウゼル先生は、英仏独語はもとより、東欧ロシア18カ国語を操る語学の達人で、当時すでに東欧ロシア史の分野では世界的な大家でした。しかし、並外れた研究者でありながら、少しも偉ぶったところがない、たいへん気さくなお人柄で、私も公私共に大変お世話になりました。
 当時私はハンガリー語で学位論文を書いていたこともあって、毎週執筆の進捗状況を報告に研究所を訪れていましたが、原稿を持って行くと丁寧にハンガリー語のネイティブチェックまでしていただきました。
 それにしても、ハンガリーアカデミーの正会員にチューターのようなことまでさせてしまったのは本当に恐縮ですが、私が留学中に論文をまとめることができたのは言うまでもなく先生の献身的なご指導のお陰です。
 先生は日本にも講演に来られたことがあり、日本人研究者との交流も多く、そのため、ハンガリー留学中にお世話になった研究者は私以外にも10人を下りません。
 その内の11人の研究者が集まって先生の1995年に出た著書『東欧史学史』を翻訳したものが今年北海道大学出版会から無事出版されました。これが『総覧 東欧ロシア史学史』(北海道大学出版会2013年)です。
 2005年に東欧ロシア史学史研究会を結成したメンバーが中心に、東欧諸地域の専門家の協力も仰ぎつつ、年2回の会合を繰り返しながら翻訳を進め、このたびようやく完成にこぎつけました。
 ニーデルハウゼル先生は2010年に病床で本書の見本版を目にしてから他界されました。享年86歳でした。本書の刊行を大変お喜びだったとのことで、何よりでした。
 本書は東欧ロシア地域において、歴史学がどのように記述されてきたかを扱う専門的な歴史書ですが、同時に各国の歴史研究者にとって基礎的文献となるべき労作です。
 ここで扱われている文献情報も1万件近くになりますが、今後の各地域の研究者の協力により、いっそう充実した文献情報データベースの役割をも果たすものになることが期待されています。
 私の研究分野はハンガリーの法・社会思想史ですが、歴史ということに関しては歴史家の端くれとも呼べないほどの存在です。それでもニーデルハウゼル先生のような素晴らしい歴史家に個人的に接することができたのは、幸運な偶然としか言いようがありません。
 そして何よりも、このとき目の当たりにした先生の学問に対する真摯な姿勢と情熱は、今も私の心のなかにもしっかりと刻印されています。先生を研究者の鑑として今後一層精進していきたいと思います。

niederhauser2013.jpg


(愛知産業大学通信教育部定期刊行誌「PAL」2014年1-3月号より転載)
posted by 愛ハン協会 at 13:18| Comment(0) | 日記

お知らせ

瀬戸国際セラミック&ガラスアート交流プログラム
2013−2014
招聘作家作品展
2014年2月1日[土]− 3月23日[日]
お近くの方は是非どうぞ。

exhibition_flyer-1_1.jpg


exhibition_flyer-1_2.jpg


posted by 愛ハン協会 at 12:54| Comment(0) | お知らせ